第8回・第9回 UXD/HCD ワイワイCAFE 「UX、デザイン思考、リーンスタートアップのためのユーザビリティ評価入門」開催レポート

カテゴリー: 主催セミナー
タグ: HCD・UXD

こんにちは、Service Design lab.の難波と申します。

10月18日(土)・11月1日(土)に行われたUXD/HCD ワイワイCAFE「UX、デザイン思考、リーンスタートアップのためのユーザビリティ評価入門」の11月1日開催分のレポートをお届けいたします。

少子高齢化が進みシニア層のマーケットが広がりを見せる中、ウェブサービスやサイトにおいても例外でなくシニアの利用が目立つようになってきています。

そこで今回は、シニアマーケティングやウェブユーザビリティの専門家である佐藤 純氏(マミオン有限会社)を講師にお迎えし、シニア特有の実態や課題について学ぶ「講義」と実際にシニアのユーザーテスト観察を行う「実践」の二本立てでの企画を実施致しました。

「シニアも使える」で洗練されたデザインに

前半の講義ではユーザビリティ評価全般に関する概論と、シニア特有の実態や課題について学びます。

身体的、心理的な違いや、接してきた環境の違いによってシニアの方が感じる課題は非常に多くあります。
佐藤氏曰く、これらを常に意識していくことでシニア層への対応力の向上はもとより、自分のユーザビリティに対する感度が増して研ぎ澄まされていくのだとか。

講義の中では、マミオン様の「サイトのシニア対応」セルフチェックリストに基づいた簡単な評価も行いました。

このリストに並ぶチェック項目を見ると、確かに
「訪問済みリンクは色がはっきりと変わるか」
「フォーム入力例や注意書きがフォームの上下近くに書かれているか」
など、シニアに限らずどのユーザー層に対しても意識しておいて間違いない項目が多く見られます。

ご自身が関わるサイトをチェック中のみなさんから、「だめだめだ〜」という声が心なしか聞こえてくるようでした。

シニアの方のテスト映像でたくさんの問題を発見

シニアにおけるユーザビリティのポイントとその重要性を身をもって押さえたところで、実践編。
実際のシニアの方のユーザーテスト動画を観察、分析、そして改善案の企画まで行います。

今回のテーマは航空券のオンライン予約。
普段なかなか見る機会のないシニアの方の操作の様子に、真剣な眼差しが注がれます。

気づいた点をどんどん付箋に書き出していきますが…

記入済みの付箋でみなさんの模造紙やテーブルはすぐにいっぱいに。

ここでもやはり、シニアの方に限らないような問題点が多く見つかりました。
気づきが多いだけに、改善案としてまとめていくのに苦労されるチームも多かったようですが、 その分活発なディスカッションが行われたのではないかと思います。

シニアの方を意識して、広がりのある改善アイディアに

一通り改善案が出そろったところで、各チームの発表と講評に入ります。

8チームが発表しましたが、そこではウェブサイトの改善だけでなく、電話によるサポートや店頭での告知などオフラインとの繋がりや体験も意識したような改善案が見られたのが印象的でした。
その他にも、コンシェルジュ型の一問一答形式によるシステムや、ターゲット別に入り口を設ける案など多様なアイディアが出ました。

佐藤氏からは、各改善案に対してシニアの方が感じるであろうこと、逆にその他の層が接した場合にはどうかといったユーザー視点でのご講評をいただきました。

今回のワークショップを通じて、より企画や設計に落ちた段階での具体的な気づきが得られたのではないかと思います。
シニアの方を意識しその課題に応えるというだけでなく、様々な気づきや改善につながるポイントも得られるということがよくわかりました。

講義の中でも自分の親世代を意識してみるという話がありましたが、今後自分で企画や設計を行う際にも考慮してみようと思います。

懇親会もヒートアップしてます

毎回飛び入りでいろいろな方に発表していただておりますが、本日の懇親会では以前講師をしていただきました羽山氏から特別トークをいただきました。

羽山氏からの熱い熱い想いの詰まったお話しに、参加者一同じっと耳を傾けます。その締めくくりには、写真のように全員で掛け声を合わせて一体感を生む演出も!
ワイワイCAFEを愛していただいております羽山氏に、私たち運営側も感謝感謝です。

以下、当日のスライドとURLを掲載しました。今後の実践の場面でご活用ください。

ユーザビリティ評価資料

今後も「UXD/HCD ワイワイCAFE」では、第一線の現場で活躍する講師陣をお招きし、実践で役立つセミナー・ワークショップを企画していきます。