UXD/HCD ワイワイCAFE 第14回 「サービスデザインのためのイノベーティブ思考が身につくワークショップ」開催レポート

カテゴリー: 主催セミナー

こんにちは、R&D部Service Design lab.の赤石です。10月3日(土)に行われたUXD/HCD ワイワイCAFE「サービスデザインのためのイノベーティブ思考が身につくワークショップ」開催のレポートをお届けいたします。 今回は話題の一冊「カフェオレからはじまるイノベーション オトナがますます育つ「考え方」の絵本」出版記念として著者である田子學さんをお迎えし、講義と書籍の内容を題材としたワークショップを実施しました。

事前の打ち合わせで書籍の内容をワークショップ用にアレンジ

今回は書籍中の「やってみよう」という個人ワークをワイワイCAFEワークショップ用にアレンジをさせていただきました!自分の凝り固まった課題を「ほぐして」他者と共有して新しいことを「みつけて」、ほぐしてみつけたことを「くっつける」という内容になっております。

講師田子さんと事前の打ち合わせをさせていただき、ワークシートを作成!本の構成の3ステップになぞらえ、1ステップ1枚として3枚のワークシートを作り、社内で試して修正して本番に。
実例をまじえた講義に開場は釘付け

京都府与謝野町のホップでつくられるクラフトビールによる地域ブランディングのお話から講義ははじまります。

実例を用いてのお話に開始早々釘付け!

お話の内容は「国産ホップで唯一無二の地域ブランドを目指す」をご参考にしてください。
その他にも田子さんが特任教授を務める慶應義塾大学大学院の取り組みやウェアラブルコンピュータOZONの事例もご紹介がありました!

自分の抱えている課題を「ほぐして」

ステップ1の「ほぐして」では自分のプロジェクトやアイデア出しの悩みを書き出します。書きた出した後は同じチームのペアの方とインタビューをして、自分の悩みや相手の悩みを掘り下げます。ペアの方に話しているうちに、自分の悩みなどが少しずつ整理されているように感じました。

普段の凝りかたまっている思考がワークを通して徐々にほぐされていきます。

メンバーと課題を共有して新しいことを「みつけて」

ステップ2の「みつけて」では自分の課題をチームと共有して新しい発見を得ます。
自分のライフスタイルを変えてみたらどうだろうをチームで話し合い。自分のかけている眼鏡を変えてみる、服装を変えてみる、という生活スタイルから、仕事のお昼は上司を誘って食べに行く、と仕事のことまで様々なライフスタイルを変えてみたらどうなるだろうという話になり、「少し変えるだけで課題が解決しそうだ」、との声も。

続いてはチームで話し合いながら、相手の立場になるワークです。自分の周りの人を思い浮かべて私はその人をこう思っている、を書きだします。その後、チームメンバーが、その人からみたらあなたはこう思われているんじゃない?、と相手の気持ちを考えて伝えるワークをします。
田子さんのお話にもあったように、チームの他の方と一緒に話すことでより「自分は相手をこう思っているけど、それは思い込みにすぎない」という事を実感できたように感じます。いつの間にか自分の思い込みにとらわれていることに気が付きました。

その次に、自分の軸を追加します。相手から自分はこう見える、相手は本当はこうしてほしいんじゃないかという話をしながら、自分の軸が少しずつ見えてきました。「あえて空気を読まない声がけ」こそ今の私に必要で、軸として追加したら課題が解決するのではないか、という参加者の方も。

休憩時間にもサイン会!

休憩時間も、サイン会や写真撮影会に!自分の名前を書いてもらえて写真まで撮ってもらえる機会もないので、「家族や友達に自慢します」という声が多く聞こえました。その姿に後押しされ、書籍を購入してサインをもらっている人も。

ほぐしてみつけたことを「くっつける」

ステップ3の「くっつける」では連関思考を行います。今まででてきた単語をつなぎあわせて、自分の課題解決に関係するものや全く関係ないアイデアを出します。連想というのは心理的で自分にしか分からないからこそ人と一緒にやると新しい発見が得られました!

猫の話をしてこっそりと根回しをしよう!や、上司の好きな服装でお菓子をワイロとして聞きこみ調査、根回しに成功しWebの先祖返りがなくなった!などいくつものストーリーやアイデアがでます。
ここでのワークはどのチームからも笑い声が聞こえてきていて、楽しく色々な案がでてきていました。

ワークショップで見えた実現したいことを言語化!

ワークを通して、自分が今まで持っていた凝り固まった悩みをほぐして、他の方と共有したりすることで別の視点に気がついて、それをくっつけることで自分の悩みを解決する方法が見えてきたように思います。

「自分の悩みの原因には本当に驚きました、大発見でした」という発表もありました。

ワークショップの種明かしには納得の会場

最後は田子さんより、ワークショップでしてもらったことの種明かし。「ワーク内容がイマイチ腑に落ちず、難しかった」という声もありましたが、それは当たり前で考え方からマネジメントすることが大切だからこそ、今日の1回で答えが出ることはなかなかないとお話がありました。
「道草していますか?」という問いかけから「子どもになってください」と話がありました。バカなアイデアの中にイノベーションがあり、考え方を少し変えるだけで再発見につながるという言葉にははっとさせられました。
ワークショップは多種多様な人とやった方がいい、というのも「手で食事をしたらどうなる?」という所から考える人がいることで全く違う発想がでる、というお話があり、思わずなるほどと声がもれるような内容でした。

イノベーションの3要素として、「見たことも聞いたこともないもの」、「物議を醸し出すこと」、「実現可能であること」、があげられていました。そこでは、「遠慮はしないこと、強い人間になってください」のメッセージに会場も勇気づけられます。
また質疑応答では「マーケティングとデザインの言葉の違いはなんですか?」という質問に対し、「マーケティングというと市場が限られてしまうけど、デザインだとより広義の意味になります」という回答が。悩みに対して言葉で説明をしていて、納得感がありました。
またNARUMI ボーンチャイナの伝統よりうまれたOSORO(オソロ)というブランドの事例のご紹介も。

懇親会でも話がやまない!

今回はコーヒーとケーキで懇親会!お酒がなくても盛り上がるんですね。田子さんに聞けなかった事を追加で聞いたり、他のチームで出た面白い連関思考を見て、また新しいアイデアを出しているチームもありました。

参加者の声もご紹介

“強くあること、やりぬくことはそうありたいと思ったし、勇気づけられました”
“自分の状況を知る良い機会になりました”
“ワークショップを通して自分の考えを整理できた。”

ふんわりとしたテーマの中、悩みに悩みぬいて自分の事を整理できていたようです。 今回当日の資料公開はございませんが、実践的な内容となっていました!

今後も「UXD/HCD ワイワイCAFE」では、第一線の現場で活躍する講師陣をお招きし、実践で役立つセミナー・ワークショップを企画していきます。

株式会社アイ・エム・ジェイ R&D室
ファシリテーター/デザインリサーチャー
サービスデザイン・プロジェクトにおける調査分析業務に従事。ネットアンケートからインタビュー、行動観察まで幅広くデザインリサーチの設計・実査に携わる。