UXD/HCD ワイワイCAFE 第10回 「サービスデザインのためのユーザーインタビュー入門」開催レポート

カテゴリー: 主催セミナー

こんにちは、R&D室Service Design lab.の赤石と申します。 5月23日(土)に行われたUXD/HCD ワイワイCAFE「サービスデザインのためのユーザーインタビュー入門」開催のレポートをお届けいたします。

今回は話題の一冊「マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書」出版記念として著者である奥泉さん、山崎さん、三澤さん、伊藤さんをお迎えし、ユーザーインタビューを見て学ぶ座学とインタビューを実演してみる実技の二本立ての企画を実施しました。

講師陣は事前の打ち合わせから楽しんでいる!

打ち合わせでは「もっとこうした方がインタビューのノウハウが伝わる」「参加者に楽しんで学んでもらえる」ということを大事にしながら念入りにプログラムを準備されていました。

インタビューライブをより伝えやすくするために前日から小道具を用意していただいたり、講師陣自ら本のPR写真を準備していただきました。

プロのインタビューを見て学ぶ

講師の簡単な自己紹介の後、さっそくユーザーインタビューライブがスタート!ここで突然、参加者の中からインタビューされる方が選ばれ、講師陣が「最近あなたが気になっていることは?」というテーマでインタビューをはじめます。

5分間という限られた時間の中で信頼関係(ラポール)を築き、予め細かい質問項目を設定せずに柔軟にインタビューをするという光景に会場も釘付けです。

インタビューは録画しており、ビデオで流しながら講師陣が解説。インタビューのプロがお互いに講評し、そのテクニックを分かりやすく伝えていきます。

インタビューのはじめには信頼関係(ラポール)を築くことが必要で、そのために所要時間を伝えたり、自己紹介をした方が良いことや、インタビュー中には、相槌をうったり、相手の言動によって反応を変えることが必要だ、などのコツを具体的に紹介。

また、「緊張させないために相手の目は見たり見なかったりする」「相手の話を要約しながら先を読んで質問を返す」「質問の仕方や具体的なことをイメージしやすくなるように聞く」といった実践的なノウハウも。

インタビューは実際に体験してはじめて学べる

インタビューライブを見て学んだ後は、実技として実際に自分たちでインタビューをします。3人のグループを作って、インタビューワー(する人)、インタビューイー(される人)、ジャッジマン(評価する人)として1人が全役できるように交代して行われます。

ジャッジマンはインタビューワーのインタビューをチェックシートにつけていきます。「うなづきはあるか」「話題をつないでいるか」等のチェック項目があることで何をすればいいかわからなく不安なインタビューが少し身近に感じることができていたと思います。

お互いをチェックしあったら相手にチェックシートを返し、チームで振り返りです。インタビューをし合ってお互いを知っていくと会場はとても和やかで笑顔があふれていくようになっていました。

著者の考えをもっと知るパネルディスカッション

ここからはパネルディスカッション。IMJの太田がモデレーターとなり著者の方のご意見を聞いたり会場の参加者からの質問をぶつけてもらいます。
「今はUXという認知が広がっているので羨ましい反面、何が必要か考えるのは大変ですね」という著者の考えを聞けたり、「インタビューの目的を意識して手技法を使うことが上達の道です」というこれから実践的にインタビューをする人に向けたアドバイスもありました。

会場からは、「話が続かなく興味がない場合、インタビューワーとしての演技力はどうすれば良いか」という質問もあり、著者の方からの「バカなフリをして教えてもらう」という回答がとても記憶に残っています。確認としての言いかえや教えてもらう姿勢となり、常に相手の話を聞く事が重要だと気が付きました。

当日の様子はグラフィックレコーディングに!

常葉大学からお招きした学生さんにインタビューライブのポイントをグラフィックレコーディングにしていただきました。著者の方も「こう捉えられていたのか」という確認になったという感想もありました。
パネルディスカッションの内容がわかりやすくまとめてられていて、改めて話が構造化されていると理解の手助けになりますね。

懇親会で更に盛り上がる会場

この懇親会でのライトニングトークもワイワイCAFEお馴染みの光景です。HCD-Net理事の方からインタビュー設計はHCDプロセスと同じというお話がありました。

そして著書であり本日は来られなかった古田さんもかけつけていただき、決めポーズをとる姿に会場は笑いにつつまれました。

ワイワイCAFEの懇親会では人見知りの方でも帰るときには笑顔で帰っている方が多かったのも印象的です。

参加者からの振り返りコメント

参加者の方からは

“実際のインタビューを見る機会はあまりないのでライブと解説はとてもタメになった”
“実際に目の前でインタビューのやりとりを見てポイントが具体的に知れて良かった”
“聞き方を変えて相手の価値観を探っていく流れがとても参考になりました”

というこれからインタビューをするにあたっての不安が解消された、という意見や

“手探りでいつもインタビューをしているので実際にインタビューの様子を見ることができてすごく勉強になりました”
“上司の指示を聞き出さなくてはいけない時も使えそうです(笑)”

という明日から実践できそうな知見が得られたようです。講師の方の「上司の指示を聞くところからインタビューは始まっている」という言葉には会場がハッとさせられていました。
以下、インタビューの教科書でご紹介しているチェックリストとテンプレートです。
今後の実践の場面でご活用ください。

インタビューのチェックリスト

インタビューのテンプレート

今後も「UXD/HCD ワイワイCAFE」では、第一線の現場で活躍する講師陣をお招きし、実践で役立つセミナー・ワークショップを企画していきます。

株式会社アイ・エム・ジェイ R&D室
ファシリテーター/デザインリサーチャー
サービスデザイン・プロジェクトにおける調査分析業務に従事。ネットアンケートからインタビュー、行動観察まで幅広くデザインリサーチの設計・実査に携わる。